皿バネの枚数を減らしてコストカットしたい。
さらに強力な素材提案で課題を解決しました。
工作機械の縦型マシニングセンタは、スピンドルに刃物を取り付けて製品に穴を開けたり、削ったりする加工機です。
スピンドルのクランク(軸)に皿バネが積層されており、工作物のセンタリングを支えるなど重要な役割を担っています。
マシニングセンタは1分間に30000回転という高回転するため、その軸を支える皿バネはマシニングセンタの精度に大きく影響するため、精密皿バネと呼ばれるほど、高い精度が求められます。
特に重要視されるのは強度です。高速回転に耐えられるだけでなく、ランニングコストを低減させるため製品寿命も重視されます。皿バネの強度は枚数に比例することから、強度を高めるために多くの皿バネを使用するのが常識でした。
しかし、枚数が多くなればその分コストも上がるため、皿バネの枚数を減らしたいというニーズがありました。
課題
- 高速回転に耐える強度が必要。
- 皿ばねのランニングコストを抑えるために製品寿命も重視。
- 枚数が多くなるとコストも上がるので皿ばねの枚数も減らしたい。
強度ある素材を提案し、皿ばねの枚数を半分に
そこで当社では素材提案できる強みを活かし、さらに強力な素材を使用することで皿バネの枚数を半分にしつつ、従来よりも高い強度を実現しました。品質評価テストでも求める強度が担保できていることが実証されており、皿バネの枚数カットによるコスト低減を実現しました。
素材提案だけでなく、皿の形状や板厚など細部にこだわった設計で高い要求に応えています。
機能
- 主軸のツール保持のための大きな力を発揮します。
- 高速回転時(30000rpm)にも安定した回転バランスを維持します。
- 優れた耐久性を誇ります。(繰り返し荷重200万回以上)工作機械の主軸には高精度な精密皿ばねが使用されています。