国内トップの技術力と提案力で
幅広い製品でお客様の要望を叶えています。
カップリングとは
カップリングとは、回転部において駆動軸と従動軸を繋いで動力を伝達する装置です。動力が伝わる際、それぞれの軸の中心では水平方向などのミスアライメントが生じます。カップリングはそれらのミスアライメントを吸収してスムーズに動力を伝達する役割を担っています。
カップリングには、ゴム製、ギア、チェーンなど、さまざまな素材や種類があり、用途に応じて使い分けが可能です。製造工場の機械から半導体のセンサー部品など、モータの動力で稼働する製品にはほぼすべてカップリングが使用されており、用途や性能、使用環境などに合わせて設計できる技術が求められます。
大同精密工業のカップリング技術
板バネ式カップリング技術を日本で最初に導入。50年以上に渡って培った技術で幅広い領域に対応しています。
大同精密工業は、イギリスからアメリカへと渡った金属板バネ式カップリングの技術を日本で初めて導入し、今日まであらゆる業界へ技術提供してきました。
ディスク型カップリングは寿命が長くメンテナンス性が高いのがメリット。そのため製紙工場・製鉄工場のローラーや半導体センサー、試験機など、さまざまな機器に用いられています。そこで求められるのが幅広い対応力です。大同精密工業では長年のノウハウを活かし、機械の大きさや使用環境、ミクロ単位の精密性にも応えてきました。
例えば、ビルの屋上に設置される冷却機(クーリングタワー)は大きな装置である上に非常に湿度が高い環境に置かれており、モータ(駆動部)からプロペラ(従動部)まで距離があります。
そのため、防錆性が高い素材を選び、溶接で部品を繋ぎながら製造します。
また、正確性が求められるセンサーのカップリングでは、振動を吸収しミスアライメントを軽減するために振動部に別素材を挟むなどして対応します。
先発メーカーとして50年以上という長い歴史で培ってきた知識やノウハウが幅広い領域への対応力に繋がっています。
国内トップシェアを誇る高い提案力。要望に応じて、材料から検討し、少量多品種に応えています。
大同精密工業のカップリングの大きな特徴は少量多品種に応えられることです。エンジンの試験機など使用されるカップリングは1つひとつ形状が異なり、既製品では対応できません。
そのため、大同精密工業では設計段階から関わり、お客様の要望にあった製品を1から作り上げています。当社では、加工や組み立てなど一貫生産でお届けできることも大きな特徴です。
また大同特殊鋼のグループ会社というメリットを活かし、使用条件・環境に合わせて材料から提案することも。過去にはマイナス40度の環境下で使用されるカップリングの材料から提案させていただいたこともありました。
こうしてカスタマイズに幅広く対応していますが、どの製品においても、設計通りの動力を伝達させるため板バネの設計は変更していません。お客様の要望に応えつつ、カップリングとしての機能をしっかりと果たすことでカスタマイズ需要では長年国内トップシェアを誇っています。