TORSIFLEX®カップリングとは
TORSIFLEX®カップリングは、API 610/ISO13709および ISO 14691に準拠します。要求に対応できるように特殊設計された無潤滑ディスク型カップリングです。
TORSIFLEX®カップリングの特長
特徴1. 単純な構造
- TORSIFLEX®カップリングは2つのハブとスペーサーユニットで構成されています。スペーサユニットにはエレメントが事前に取付けられており、現場ではハブとスペーサーユニットをボルトで固定するだけとなっています。 このような構造をプラグイン構造と言います。
- プラグイン構造により、ハブを軸から取り外すことなくスペーサーユニットの容易な取付け/取外しが可能となります。
特徴2. 確かな安全性
- スペーサーユニットには、万が一ディスクが破損しても、スペーサーの振れ回りを防止し、保持する機構を備えています(Anti-flail機構)
- スパークフリーな構造となっているため、爆発性雰囲気での使用に適しています。
特徴3. 高いトルク伝達容量
- より太いカップリングボルトを使用してボルト軸力を高くすることにより、摩擦によるトルク伝達容量を増すと同時にボルトに加わる曲げ応力を減らしています。これにより高い伝達容量を実現しています。
特徴4. 表面処理
- リン酸亜鉛処理を施すことで防錆能力を高めています。またリン酸亜鉛処理は塗装の下地としても適しています。
特徴5. 過酷な仕様環境への対応
- -20℃~149℃の温度まで適合します。さらに低温や高温で使用する場合は、お問い合わせください。
特徴6. 特殊仕様への対応(オプション)
- 過負荷防止機構
- エンドフロート制限機構
- 電気絶縁機構
TORSIFLEX®カップリングの構造
カップリングは主に上記の部品で構成されています。スペーサユニット(②~⑧)は工場で組み立てられ出荷されます。
ご要求に応じて動バランス修正を実施いたします。 組立バランスや組立チェックバランスが実施される場合には、合マークが刻印されます。カップリングボルト⑦、ロックナット⑧は通常の使用状況では取り外さないでください(⑪、⑫はオプションとなります)。
①ハブ
②スペーサー
③アダプタ
④エレメントワッシャー
⑤オーバーロードワッシャー
⑥エレメント
⑦カップリングボルト
⑧ロックナット
⑨取付ボルト
⑩シッピングボルト
⑪シム
⑫パッキングプレート
エレメントの種類
カップリングは主に上記の部品で構成されています。スペーサユニット(②~⑧)は工場で組み立てられ出荷されます。 ご要求に応じて動バランス修正を実施いたします。
組立バランスや組立チェックバランスが実施される場合には、合マークが刻印されます。カップリングボルト⑦、ロックナット⑧は通常の使用状況では取り外さないでください(⑪、⑫はオプションとなります)。
性能 | 許容偏角 0.5° 許容トルク 270〜13100N・m |
許容偏角 0.33° 許容トルク 19000〜120000N・m |
---|---|---|
形状 |
サイズ27〜1310(6本ボルトタイプ) |
サイズ1900~12000(8本ボルトタイプ) |
性能
カップリングの許容軸方向変位量および許容平行偏芯量は、エレメントの種類および使用回転数によって決定されます。
軸方向変位量および平行偏芯量は二律背反であり、一方が増加すると他方は減少するため、同時に考慮する必要があります。
軸は様々な原因で芯ずれを起こします。熱的変化、軸受摩耗、基礎の変化等により、最初の芯出し状態から変わっていきます。
一般に、最初の芯出しが注意深く行なわれているならば、カップリングの寿命は長くなります。
逆に、最初の芯出しが十分に行なわれない場合、芯ずれを許容する余裕がなくなり、期待した運転寿命を保てなくなります。
平行偏芯は、2軸が平行であるにもかかわらず、それぞれの軸の仮想中心線が一致しない状態です。偏角は、2軸の中心線が交差する状態です。
軸方向変位は、2軸間の距離の移動によって生じる状態です。多くの芯ずれ状態は、これらの組合わせで発生しています。
TORSIFLEX®カップリングは電動機のエンドフロートに関して、軸方向変位量を制限する付属装置を使用せずにNEMA規格MG1-2003及びJEM規格 1146-1959を満足します(モーター起動時のスラスト方向変位に対して、付属装置を必要としません)。
TORSIFLEX®カップリング
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