特殊材料と精密な設計力で高い精度を満たした皿バネをご提供。
先発メーカーとしての実績を誇り、加工が難しいニッチな領域でも採用されています。
皿バネとは、薄板を皿状に曲げた部品です。皿バネに力が加わると平らになる方向に変形し、元に戻る反動をバネ作用にしています。
小さなスペースで大きな荷重を得ることができ、荷重や力バランスに合わせて皿ばねを並列重ね・直列重ねなど皿の配置を変えることで1種類の皿バネでもさまざまなバネ特性に適応できます。
大同精密工業は皿バネの先発メーカーとして約50年の歴史と実績を誇っており、特にSUP10を用いているのが大きな特徴です。
SUP10は焼入性がよく、靭性が大きいため硬度が高い材料です。入手しづらい材料であることから皿バネに使用される例は少なく、当社は大同特殊鋼のグループ会社であるメリットを活かし、曲げても折れにくい性質を持った皿バネを提供しています。
また流通する皿バネの多くはJIS規格を満たした製品が大半ですが、当社では大同精密工業規格という独自の規格を持ち、JIS規格では対応しきれないニッチな領域でも採用されています。
当社の皿バネは、主に工作機械の1つである縦型マシニングセンタや船用のエンジンで用いられるバルブローテーターや水門などで用いられています。
当社の皿バネの特徴
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工作機械の縦型マシニングセンタ高回転に対応する「精密皿バネ」を提供
工作機械の縦型マシニングセンタのスピンドルのクランク(軸)に当社の皿バネが採用されています。30,000回転という高回転を支えるため精密バネと呼ばれるほど高い精度が求められます。
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バルブローテータ加工技術を活かし、少量多品種にも対応
船用のエンジンのバルブローテータにも当社の皿バネが用いられています。皿バネに溝を入れる加工など、当社のさまざまな加工技術で少量多品種にもフレキシブルに対応でき、熱加工などを含めた一貫生産体制にも定評があります。