環境負荷対策や燃費向上に貢献するため、性能の高い材料・部品が求められています。
乗用車(ガソリンエンジン用)ターボチャージャー部品
エンジンの高効率化やCO₂削減に寄与する、耐熱高合金のウェイストゲートバルブ関連部品の製造をしています。
ターボチャージャーとはエンジンの排気を利用してタービンホイールを回し、圧縮した空気をエンジンに送る(過給する)装置です。
当社では乗用車向けのガソリンエンジン用ウェイストゲートタイプターボチャージャー部品とトラック等、商用車向けのディーゼルエンジン用可変ターボチャージャー部品を製造しています。それぞれのターボチャージャーに課される課題は異なります。
乗用車では、現在、世界的に自動車のCO₂排出量を低減させる取り組みが進んでいます。
対策の1つとして自動車の軽量化が挙げられ、中でも重量が大きいエンジンを小型化・小排気量化して軽くすることが効果的です。
一方、居住性の観点から、車両自体を小さくすることは商品価値の低下になる場合もあるため困難です。
小型化・小排気量化したエンジンで今までと同じ大きさの車両を走らせた時にパワー不足にならないよう、ターボチャージャーを搭載することでパワーを補うことが出来ます。
ガソリンエンジンは排気温度が高く、ターボチャージャーの排気系部品にはそれに耐えらえる耐熱高合金の使用が求められますが、切削加工が難しいのが難点です。大同精密工業ではそんな耐熱高合金の加工を得意とし、余剰な排気ガスを逃がすターボチャージャーのウェイストゲート機構のバルブや関連部品を高い加工精度で提供しています。
商用車(ディーゼルエンジン用)ターボチャージャー部品
排気ガスの流速を調整する可変機構の弁の開閉に関わる部品の製造を行っています。
商用車(ディーゼルエンジン用)のターボチャージャーはパワーを上げる目的のほか、環境負荷軽減にも貢献しています。
NOxやPMといった環境汚染物質はトレードオフの関係にあり、高温になるとNOxが排出され、逆に低温ではPMが排出されます。
これらの排出をどのように調整するかが商用車(ディーゼルエンジン用)のターボチャージャの大きな命題でした。
そこで商用車(ディーゼルエンジン用)のターボチャージャーは、エンジンの低回転域から高回転域に渡って、排気の流速を適切に調整する必要があり、排気の流速を調整する可変機構を備えた、可変ターボチャージャーが採用されています。
大同精密工業ではこの可変機構の弁の開閉に関わる部品の製造を行っています。
無潤滑で高温にさらされながら摺動する部品であるため、耐摩耗性を向上させるのに、滑らかな表面性状や高い寸法精度が要求されます。
当社の技術力を活かし、そうした要求に誠実に応えています。
窒化処理等の表面処理や組立が必要な部品も対応いたします。
必要な耐食性や耐摩耗性を得るのに、高級な高合金材料を使用するのではなく、表面処理を施すような部品も当社で生産しています。
協力会社にて表面処理まで実施して、納入させて頂きます。 耐摩耗性の向上を目的に窒化処理がよく用いられますが、窒化処理については社内にガス窒化処理炉を備えており、社内にてガス窒化処理の対応が可能です。
また、製造した部品を溶接やカシメをして接合、組立(サブASSY)をして納入させて頂くことも可能です。
当社は材料調達から製品完成までの一貫生産対応を特徴としていますので、まずはお気軽にご相談ください。