大同精密工業の研削加工の特長

大同精密工業では一貫生産の中で研削加工にも対応できます。
研削加工は砥石を回転させながら製品に当てて表面を削り取って規格通りの形状にする技術です。様々な材質や形状・大きさにも対応できます。少しずつ削るため寸法精度が高く、切削加工では難しい高硬度素材にも対応可能です。特にコンプレッサー関係の部品など精度が要求される部品へ適用しています。
当社はバレル研磨・平面研削の設備を持ち、製品の特性や使用に合わせて、熱処理後の硬くなった表面を削って滑らかにしたり、製品の表面に研磨石をあてることで圧縮残留応力を与えて強度を高めたりしています。

バレル研磨

回転バレル

タンブラーの中に製品・研磨石・研削薬品・水を入れ、タンブラーを回転させて製品と研磨石が擦れることで製品を研磨します。当社ではリング状の製品において内外径のエッジを丸くするために使用されることが多いです。500Lの装置を有しており、120mm外径の製品300枚を同時に研磨でき、サイズが大きくかつ数量が多い製品にも対応可能です。

遠心バレル

4つのバレル槽を公転、自転を組合せた高速回転を行い、槽内の製品と研磨石に遠心力による高圧を加えて研磨します。短時間での作業が可能で、当社では比較的小さな製品のバリ取りや表面仕上げに活用しています。

振動バレル

細かく振動することでバレル槽の中に流動層を作って製品を研磨する方法です。R取りや角バリ取りに活用できますが、研磨の状態が目視できるため当社では主に仕上げ専用に使用しています。

流動バレル

製品をバケットに入れ、回転数を設定すると自動で研磨する設備です。リング状の製品のR取りやバリ取りなどで活用しています。

平面研削

バーチカル研削盤

磁力を帯びたテーブルに製品を固定し、上部に設置された砥石と下部のテーブルが平行回転することで製品を片面ずつ研磨します。比較的多くの量の製品を磨けます。砥石の材質で削り方をコントロールすることが可能です。

ロータリー研削盤

バーチカル研削盤の小型版。表面をきれいに仕上げるのに適しています。

両頭研削盤

上部・下部に砥石を設置し、同時に両面を研削できます。両面を同じように磨きたいものに適しています。

ハイプロラップ盤

上部・下部に砥石を設置し、磨きます。磁気を使わず半自動で磨くので磁力を帯びない材料への対応も可能です。近年ステンレス(SUS系)の材料の研削で利用されます。

その他

ラッピング加工

定盤に製品を置き砥粒を入れ、全体を回しながら研削します。
コンプレッサー部品の最終仕上げに利用されることが多いです。

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